迷蝶(パンタレイ)

KU100

迷蝶(パンタレイ)1 −捕われ人も共に安らかに− を解説

【あらすじ】「……そろそろ、君の血をもらってもいいですか」婚姻から半月経ったある晩、ロイと貴女は館で開かれる夜会に招かれていた。それはショウがメインであるという以外、何もわからない不思議な集まりだった。蝶の飾りがついた仮面、満ちた月、赤ワイン。秘密の集いは静かな音楽とともにそのベールを脱ぎ、貴女の血を欲するロイとの甘く刺激的な一夜が始まる。「今夜は、仮面をつけて参加するのが決まりなんです」そう言ってロイは蝶飾りの仮面を貴女に結ぶ。そして、ふたりを乗せた馬車は秘密の夜会へと走りだした。【キャラ設定】ロイ・ヴァランチア 28才 7月15日生まれ。伯爵家の息子としてほとんど不自由なく育ち、穏やかな性格だが強引で大胆な一面もあわせ持つ。館では旦那様と呼ばれる。先祖代々、好血症(※)を患っており、愛する者の血を飲むことに最も興奮を覚える。貴女に一目惚れをし、婚姻の契りから約半月。貴女を怖がらせたくない思いから、血を舐めたいという欲求を常に抑えている。(※)ヴァランチア家の好血症について愛する者の血を一度口にすると、その血がなくては急速に体が衰え死に至る。【tracklist】01.馬車は秘密を纏う02.荊棘(けいきょく)の月庭03.仮面の夜会04.緋色の薫香(くんこう)05.夜の王に誓うまた、招待状が届いた。それはずっと断り続けていた夜会への誘い。今まで興味すら湧きはしなかった。なのに今回招待を受ける気になったのは、この腕の中で眠っている美しい貴女を自慢したい思いがあるからだろう。そんな自分に思わず笑いが漏れた。「あさましいな」それでも──明日は貴女に似つかわしい仮面を仕立てさせよう。漆黒の中に銀糸の刺繍、瑠璃色の宝石を散りばめて。碧く光りを放つ蝶の仮面は真珠の肌によく映えるでしょう。馬車は走る。それは婚礼の儀からひとつめの月満ちた夜、ふたりを待つのは秘密のショウ、幕開けは近い。月はいつも私たちを見ている。ダミーヘッドマイクで再現されるリアルな吐息、囁かれるのは淫猥な台詞。立ち上がり、移動して、耳元に、胸元に、足元に。吹きかけられる息も、這う舌使いも、怖いぐらいにそのまま体感。否応なしにゾクゾクさせられる〈耳で高まるオトナCD〉原作・シナリオ:五島美雨(ごとうみう)キャラクターデザイン・イラスト:えまる・じょん出演:河村眞人(かわむらまさと)マイク:全編ダミーヘッドマイク収録