息子の独白

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息子の独白 〜母さん、あんたは俺のものだ〜 を解説

物語は全編、息子の独白で進みます。(冒頭)やっと行ったね、母さん。あの男、玄関を出る最後まで、あんたのことなんて一度も見やしなかった。いつもそうだ。あの人にとって、母さんは家の機能の一部でしかない。……でも、それも今日で終わりだ。今夜、あんたを本当の女にしてあげるのは、あの男じゃない。この俺だ。「お疲れ様。大変だったろ? ワインでもどう?」俺が差し出したグラスを、あんたは少し驚いた顔で受け取ったね。あの男は、あんたが酒に弱いことすら知らないもんな。俺はずっと知ってたよ。あんたが本当は何が好きで、何が嫌いか。夜、一人で何を思って溜め息をついてるのかも。総字数 約1400字
ノベル

息子の独白 〜本当は期待してたんだろ?〜 を解説

物語は全編、息子の独白で進みます。(冒頭)「うるせえな! いつもいつも説教ばっかりしやがって! あんたに俺の何がわかるんだよ!」まただ。この家に帰ってくると、いつもこうなる。あんたのその「正しい母親」みたいな顔が、俺をどうしようもなく苛立たせるんだ。学校をサボった? 喧嘩した? それがどうした。あんたには関係ないだろ。「口答えするな?」 はっ、それが親の言うセリフかよ。力で押さえつけることしか能がねえのか。……痛ぇな。本気で叩きやがったな、今。あんたがもう一度振り上げたその細い腕を、俺はつかんだ。総字数 約1100字
ギャグ・コメディ

息子の独白 〜母さんの攻略は完了したよ〜 を解説

物語は全編、息子の独白で進みます。(冒頭)やっとだ……。やっとこの時が来た。長かった……本当に長かったよ。この日のために、僕は毎日欠かさずログインして、地道に経験値を稼いできたんだ。母さん、いや、このゲームのラスボスにして、最高のレアリティを誇る聖母キャラクターの君を、攻略する日が。「ご飯、置いとくわね」だって? はは、まだそんな通常会話モードでいられると思ってるんだ。もう遅いよ。君は、僕が仕掛けたイベントエリアから、もう逃れることはできない。総字数 約1000字